地域づくり計画

「地域づくり計画」策定にあたって」 

平成292月小野コミュニティ発足と同時に地域づくり計画も作成されましたが、5年経過致しまして、以前作成した地域づくり計画の見直しと言う事で今回新たに作成することになりました。

見直し作成にあたりまして何回かの地域づくり計画検討会と運営委員会によるワークショップを開催し、会を重ね全戸住民アンケートの結果等を踏まえてより良い小野地区になることを願い今後の指針とすべく作成致しました。

また、地域づくり計画を策定し直すにあたりご協力いただきました小野地区の皆様本当にありがとうございました。この地域づくり計画を基にし、これからのコミュニティ活動に励んでいく所存でございます。

 

20223月吉日  小野コミュニティ

会長 青山 幸次

 

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地域づくり計画:ワークショップ 人材育成部:ワークショップ(フラダンス)
   
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お正月の寄せ植え教室 乳幼児サークル「おのっこの森」:シャボン玉

 

1.    小野コミュニティ地域づくり計画策定の背景 

豊岡市では、平成29年より、小学校区の区域を基本に全29地区で地域コミュニティづくりが進んでいます。 

平成292月に設立した小野地区コミュニティ協議会(小野コミュニティ)では、小野地区にともに暮らす住民自らが、この地域の課題を明らかにし、地区住民相互の連携と協働のもと、「生き生きと安心して暮らせる、住みよい地域づくり」に取り組むことを目標として活動してきました。その中で、設立から5年間の中での活動は、公民館時代に行っていた活動を継続しながら、組織体制の構築やコミュニティ組織の周知などが主となっていました。 

一方で、地域課題などを洗い出すアンケート調査も実施し、当初の目標である「住みよい地域づくり」を行っていくための素地作りも並行して取り組んできました。これらの活動や地域の皆さんの声を具現化していくためには継続的な活動が重要となります。

 これらを踏まえ、今までの5年間の活動を活かしつつ、コミュニティ組織の体制や状況が変わっても、ブレることなく地域課題解決や地域資源の活用ができるよう、今回地域づくり計画を策定することとなりました。

 策定にあたっては、計3回のワークショップと会長・副会長・各部長を中心としたコアメンバー会議を以下の通り実施し、内容を取りまとめました。

日 時

内     容

2021年

3月30日

地域づくり計画検討組織の立ち上げ検討(コアメンバー会議)

 

5月28日

運営委員・部員への説明

 

6月23日

現存計画の内容確認、アンケートの記述整理・確認

今後のスケジュールの確認(コアメンバー会議)

 

7月16日

ワークショップの内容検討(コアメンバー会議)

 

10月6日

ワークショップ(良い所・困っていること)(運営委員・部員)

 

11月10日

1回目ワークショップの振り返り

2回目ワークショップの内容検討(コアメンバー会議)

 

11月30日

2回目ワークショップの内容検討(コアメンバー会議)

 

12月21日

ワークショップ(認知度向上アイデア、10年後の夢、1回目のワークショップに対する取り組みアイデア)(コアメンバー会議)

2022年

2月19日

計画案の検討、3回目ワークショップの内容検討

 

3月16日

ワークショップ(取組みアイデアロードマップ)(運営委員・部員)

 

2.    小野地区の概要

小野地区は、豊岡市出石町の北東部に位置し、法沢山系を源とする一級河川円山川水系小野川(六方川)、袴狭川、入佐川が出石川に注ぎ込む中山間地域から平地に広がる地形となっており、宮内、袴狭、口小野、奥小野の4区があります。

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その昔、朝鮮半島新羅国王子の天日槍命(あめのひぼこのみこと)が渡来し、鉄の技術で瀬戸の岩盤を切り拓き、泥海だった豊岡盆地を肥沃な土地に変えたと言われています。 

但馬国分寺が置かれていたということは、袴狭遺跡等から推定できます。中世には、その後、全国六分一殿と言われた山名宗全が此隅山に居城し、有子山に移り住むまでこの地を治めました。 

小野小学校は、明治69月に開校し、現在地に明治35年に移転しました。昭和49年には100周年記念を、昭和63年には校舎改築記念を行い、令和4年で148周年を迎えることになりました。  

小野地内には、小野小学校のほかに、天日槍命を祀った但馬一宮出石神社、白糸の滝、小野川桜づつみ、雄峰法沢山のほかに、県立出石特別支援学校、出石川防災センター、袴狭駐在所、簡易郵便局、ミニスーパー等があり、平成237月からは「チクタクひぼこ」が地域の足として小野と出石を結んで年間1,000人に及ぶ利用者があります。

 

3.    小野地区の現状、課題・資源

住民基本台帳による小野地区の人口と、人口の推移は以下の通りです。

(表は20211231日現在、グラフは各年430日基準)

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小野地区全体として、人口は減りつつ、世帯は増えている状況です。2005年と2020年を比べると人口は約200人減(2005年当時から約14%減)ですが、世帯は約40世帯増(2005年当時から約10%増)となり、人口減少と共に世帯ごとの少人数化が進んでいることが分かります。

更に、20211231日現在の住民基本台帳による高齢化率、後期高齢化率は以下の通りです。

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3.    小野地区の現状、課題・資源

住民基本台帳による小野地区の人口と、人口の推移は以下の通りです。

(表は20211231日現在、グラフは各年430日基準)

 65歳以上の口小野区以外全て女性の高齢化率が高い状態です。2021年の人口をみると男女比はほぼ変わらないため、男性の高齢者の人数より女性の高齢者の人数の方が絶対数としても多いことが分かります。特に、奥小野区では女性の約60%が65歳以上で、5人中3人が65歳以上であることが分かります。小野地区全体では、総務省の提示している2021年推計の高齢化率全国平均29.1%と大きく乖離はしていませんが、各区で状況は大きく異なります。

 一方で、住んでいる皆さんの感じている小野地区の課題や資源は以下の通りの声が上がりました。他にも多くの意見がありましたので、参考資料「課題や資源一覧」をご覧ください。

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4.    小野地区の将来像 

10年後、こんな小野地区になっている!をワークショップで考えました。

 

「笑顔がいっぱいで安心に暮らせる地区」 

 

他にもいろいろな意見が出ました。

・バスが通っている

・道路や外灯が整備されている

・高齢者に優しい地区

・安心して遊べる場所が増え、子どもも増えている

・自然や名所などの魅力を活かし、すべての人がいきいきと暮らしている

・町カフェに人が集まる

70歳以上がパワフルにコミュニティ活動に参加している

・空き家や土地を有効利用して活気ある

・子どもたちの仕事場が増えている

・困っている人がいない

・人と自然が調和しすべての人がいきいきと暮らしている 

 

これらを今後取り組む活動や事業についてに反映させ、より良い小野地区になるようにしていきます。

 

5.    取り組む活動や事業について

 3章にて記載した、小野地区のデータを用いた客観的状況・アンケートやワークショップで明らかになった小野地区の皆さんが感じている地域の課題や資源、4章にて記載した10年後のなりたい姿を踏まえて、それに対応する取り組みアイデアを出しました。

 その中には、すぐ取り掛かれるもの(来年度)、少し時間のかかるもの(35年後)、かなり時間のかかるもの(それ以降)があり、それらをどこから実施していくのかの検討を重ねました。次項は取り組みアイデア一覧及びそれらをロードマップにしたものです。

 pdf 取り組む活動や事業について.pdf (0.71MB)

 pdf ロードマップ.pdf (0.73MB)

  

6.    今後の課題 

今回、小野コミュニティ地域づくり計画策定にあたって、将来像や取り組みについて検討し、前章のとおりまとめました。しかし、特に取り組みについては今年度検討するという事業もあり、引き続き小野地区が良くなるような活動を行うため議論を重ねていく必要があります。 

 また、組織としての部会のあり方についても引き続き検討する必要があります。現在の部会編成だけでは、「地域づくりに携わってみたい」という思いを持った人が自発的に参画するための入口がなく、せっかくの思いもつながっていない現状があります。部会そのものの分け方も含め、より良い活動を行うためにはどのような体制が良いかを引き続き議論していく必要があります。 

 最後に、小野コミュニティが発足して丸5年経ちますが、小野コミュニティの認知度が低いということが分かりました。今回の計画策定の検討の中で、以下のとおり認知度を上げる取り組みについても検討しさまざまな意見が出たため、事業と同時に認知度を上げることも実行していく必要があります。

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7.    参考資料

pdf ワークショップで出た資源一覧.pdf (5.51MB)

pdf ワークショップで出た課題一覧.pdf (7.88MB)